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ねこわん‼︎【HQ】

第30章 夏、避暑にて。



画面の上を滑る指が止まれば私に見せるように傾く画面。

「ここ、3時にはチェックインできるんです。で、高速を使えば2時間あれば到着できる。
朝寝坊してゆっくり朝ごはん食べて家のことやった後、お昼少し前には家を出て車借りて、途中で軽くご飯食べながらドライブ。
早めにチェックインしたら、チェックアウトの11時まで館内でひたすらゆっくりする。
チェックアウトしたら少し海に行ってもいいし、ご飯食べてもいい、観光してもいい。その時にやりたいことをやりましょう?それでゆっくり帰ってきて家でものんびりする。
…どうです?」

リエーフの説明を聞きながら端末に目を通せば、温泉は貸切風呂もお部屋に露天風呂もある。
和モダンな内装も素敵で、お部屋の内装も各階で装いを変えているらしく、どのお部屋も気になってしまう。
館内着とは別で浴衣が選べるサービスもあるらしい。自分の浴衣は持っているけれど、せっかくだし着てみたい。
そしてそして、やっぱり料理。夜は季節に合わせた和会席としゃぶしゃぶ、すき焼きが選べるらしい。朝食は和食と洋食が選べるみたいだ。
魅せる料理に目を輝かせていれば、背後から抱きつく腕と耳をくすぐる声。

「…今なら早割でお安くなるみたいですが、どうします?」
『…………いき、たいです。』

降参…
リエーフのプレゼン能力の高さに完敗。
すぐに店長に連絡を入れ、有給申請を入れれば即OKサイン。私の答えを聞いたリエーフはすぐに予約を開始した。

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