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ねこわん‼︎【HQ】

第30章 夏、避暑にて。


そうして本日、8月18日金曜日。
2人で取れた3連休の1日目。

いつもよりゆっくり起きた私たちは軽い朝ごはんを食べるとそれぞれ最終チェックをし荷物を持ってリビングに集合。
1泊2日だからそこまでの荷物はないけれど、それでも大きめのトートバッグがいっぱいになるくらいにはなった。
リエーフはリュックサック1つにまとまったようでご満悦の様子。
キッチンやリビングの掃除を軽くすると、早めに予約していたレンタカー屋さんに車を撮りに向かう。最初はリエーフが1人で車を取りに行き家で2人分の荷物を私が運ぶ予定だったけれど、思った以上に軽装備だったこと、どうせなら一緒に行きたいと2人での出発になったのだ。

「晴れてよかったっすね。でも朝から暑い…」

お揃いで買ったネッククーラーを首につけ、帽子を被り歩く。
駅前にあるレンタカー屋さんまではそこまで時間はかからないけれど、ここ最近の気温だと徒歩数分の距離でも大量の汗をかくから困ったものだ。

『早めに出たし休憩多めでもいいかもね。先にコンビニかスーパーで飲み物とおやつ買おうか。』

いいですね、と私に賛同しながら、リエーフはシャツの胸元をぱたぱたと仰ぐ。

今日のリエーフの服装は黒のチャイナ模様のシャツに淡いベージュのワイドパンツ。足元はサンダルで涼しげなのと、紫外線防止のための黒のキャップとサングラス。財布などを入れているボディバッグは黒で統一感を出している。

私はというと、淡いベージュのリブ素材のタートルネックのタンクトップに黒のチャイナ風マーメイドスカート。お出かけの時にしか使わないツバの広い麦わら帽子と踵低めのサンダル、あとはちょこちょことしたものを入れるためのヴィンテージ風の黒のリュックサックを背負っている。リュックにもショルダーにも手持ちにもなるから私のバッグの中で1軍になっているお気に入り。

今回のファッションも色味とテーマを合わせたリンクコーデになっている。
せっかくの旅行だしとリエーフが提案してくれたのが嬉しくて、ついコーディネートに気合いが入ってしまった。

旅行が嬉しくて早くなる足の速度。合わせるように着いてきながらも私を落ち着かせるように手を繋いでくれるリエーフに思わず笑みが漏れる。そんな私の顔を覗き込んだリエーフはにこり、と私に笑いかけた。

「今回もいっぱい楽しみましょうね?」
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