第13章 修行の成果! R18
お昼は野菜がたくさん入ったカルボナーラとサラダ、そして野菜を茹でた時のお湯を使ってコンソメスープ。
所要時間15分。
美優さんとリエーフセンパイがご飯を作っている間に私は率先して洗い物。
洗い物をしながら2人の手際の良さに見惚れた。
いただきますをして口に運べば、とろんとしたカルボナーラのソースがパスタやベーコン、ブロッコリーなどの野菜に絡む。
美優さんのご飯って美味しくて、ついつい食べ過ぎちゃうんだよね。
ぱくぱく食べていると、自分の分を食べ終えたらしい美優さんがノートに何かを書き始めた。
『さて、こんな感じでどうかな?』
そう言って見せてきたノートには数種類のおかずの名前が書き出されていた。
その中でも気になったのは1番上にでかでかと書かれた”サンマ”の文字。
「さんま…ですか?」
首をかしげると美優さんはあれ?と首をかしげる。
『クロの好きな食べ物…さんまだから、さんまメインの献立にしようかなって思ったんだけど…』
そうなの⁈
彼氏の好きな食べ物も知らないなんて…
それに他のおかずもさんまと組み合わせたら美味しそう。
でも、作るの難しそうだな…
はあ、とため息をつけば、美優さんがにこりと笑う。
『初心者さんにも上手にできる、難しい工程は入ってない料理だよ。
今日、実際買い物から作るところまでやってみない?』
これ、簡単なの…?と首を傾げれば、美優さんは目の前のノートを回収し、かりかりと何かを書き始める。
覗き込めばレシピのようだ。
ご飯、汁物、さんまと煮物、あとは簡単なデザート。
そして朝ごはんのレシピまで。
書き出したそれらをノートから破り私に渡し、美優さんはふわり、笑った。
『じゃあこの材料を探しに、ご飯終わったらお買い物行こうか。
食材の見極め方も教えなきゃだね?』
「っ…!はいっ!」
協力してくれるのが嬉しくて、私はにこり、笑った。