第13章 二・其の弐
宴の晩、父上の計らいで松本と相葉も宴に
参加して、翔と影丸の二人があちこちに酒をお酌し回っている。
父『ところで。 影丸。 そなたは良い
お相手がおるのか?』
父上の元へと影丸が酒をつぎに来ると、突然そんなことをいう。
国『いえ。 そのようなものはおりませんが』
父『いやな…、実はそなたに紹介したい
おなごがおるのだが。
もちろん、以前、二人に会わせたものではないぞ。
少し、影丸とは年の差があるんだが
どうだ? 悪い話ではないだろう。』
国『そんな…私なんかに よろしいのですか』
父『ああ、もちろん。
二人が全く気がないのか何なのか…
一体、真田の家の事を何だと思っておるのか…』
わざと二人に聞かせるように愚痴愚痴と言い出した父上に思わず二人目を見合わせてため息をはいた。