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レイジーシンドローム

第2章 季節の変わり目


目を開けると、先ほどまで目を閉じていたからか、暗闇でも視界は良好だった。
部屋の電気を消したのは当然ながら香苗。
「おやすみ。」
啓太には表情までは見えなかったが、香苗は穏やかに笑っていた。
幾分慎重な足取りで香苗は玄関まで暗闇をかきわけて進む。



「帰っちゃうんですか?」

啓太の呼びかけに香苗の足が止まる。
啓太は香苗の後を追うためにベッドから降りた。


「もうちょっといてくださいよ。」


香苗の腕を啓太の手が掴んだ。
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