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レイジーシンドローム

第1章 熱帯夜


ふわっと、風が部屋に入り込んで来た。
そろそろ秋の訪れだろうか。涼しくなる気温に香苗は心の中で万歳した。
さすがにおなかを冷やすかな。香苗はタオルケットを腹部にだけかけて眠る努力をする。
じわっと汗が吹き出る感覚。せっかくシャワーを浴びたのに、と香苗は欠伸を漏らす。



また、車が1台外を通り過ぎた。
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