第1章 *どうしてこうなった。
「家に帰る前にコンビニ寄っていい?」
「いいよ。なんか買いたいの?」
「うん、おやつ欲しい」
…やっぱり、クールなようで子供っぽい味覚。
リヒトの家から徒歩数十秒で着くコンビニに入る。
「いらっしゃいませー」
「あ、私もペン買いたいんだった。
おやつ選んでて、買ってくるから」
「分かったー」
おやつを一気に買って貯めておく感じのリヒトは、一度にかなりの量を買う。
まあそれで1ヶ月ぐらい持たせるんだから、まあすごい。
切らしていた赤ペンを手に取り、レジに向かう。
「お願いします」
「はい…えー、98円が2点で196円になります」
差し出した200円。
それを受け取った定員さんは、まだぎこちない手つきでレジを操作する。
「では、4円のお釣りになります」