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気まぐれな君

第1章 ネコ


「ねえねえねえ」
寝ていると、突然耳元から聞こえてくる幼い子供の声。
「ねえってばぁ」
俺の腕をふにふにと、暖かい何かを押し付けてくる。
「もー!起きてっばぁ!」
痺れを切らしたそいつは、俺の腹に目掛けてダイブしてきた。
「ぐほっ!!」
堪らず起きて声の主に怒鳴りかける。
「おい!!何だよ人がせっかく寝てんのに!!」
目を向けた先には、一匹の猫。
今まで俺に喋りかけてきたのはコイツだ。
「ご主人!もう6時ッスよ!お腹空きました」
こいつの名前はルル。
何故この猫が喋っているかは、二日前に遡る。
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