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無愛想な物書きやさん

第2章 理想と現実




直哉がふと改札をみて
探す様子が見れた。


有紀は手を振って合図


するとすぐに気づく直哉。
近寄る 有紀

『おー!久しぶり 有紀
ほんとにいきなり連絡してごめん。頼れる人いなくって…俺』

申し訳なさそうに言っている


「ほんとにほんと久しぶり〜!
いきなり連絡来たからびっくりしたよ。
電話でも必死な感じがすっごく伝わったから助けになりたくて


あ、これ急ぎだもんね!!どうぞ」


『ありがとう。ほんとに助かった……
色々立て込んでて。今編集者にいるんだけど
担当と企画の担当とかもあって、忙しくてね。
ここ1ヶ月家にも帰ってないんだよ…』


「1ヶ月?!?!え、直哉大丈夫なの?
わたしで良ければ家のこととかやろうか?」

『あっと、そ、そうだね。』
動揺する直哉
それを見て 有紀は
踏み込みすぎたと思った

「ごめん!今のは全然気にしないで!
わたしの単なるお節介だから
明日仕事だしね!
彼女くらいいるよね直哉更に昔よりかっこよくなってるし。あはは」

お節介すぎる自分に
踏み込んじゃいけないところまで踏み込んだと思い
申し訳ない気持ちでいっぱいになった

『あ、えっと… 有紀お節介じゃないから。ほんとその気持ちありがとう。ただ、部屋汚くてね……。見せれるもんじゃないって言うか。なんというかね。あはは』
少し誤魔化すように言っている直哉
『俺のことより、有紀はずっと綺麗だよ。久しぶりにあってもそう思う。』

直哉は有紀に、目を合わせ言った

直也の茶色い綺麗な瞳が
有紀をとらえるかのように視線を崩せなかった

「お世辞ありがとう。

あっ、直哉忙しいと思うんだけど聞きたいことあって。今日その宮下さんの家に行ったら家政婦さん?みたいな人が泣きながら出ていったの……よくあるの??」

『先生の家ほんとに汚くなるからいつも家政婦さんが身の回りやってるんだけどなかなか人使い荒い人だから全然もたなくてね。というか有紀それがどうしたの??』

不思議そうな顔でみる直哉

「いや、ちょっと気になっちゃって。
忙しいのにごめんね!また困ったことあったら言ってね!
お仕事無理せずね」
先程のことは心配かけたくなく言えなかった有紀


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