第2章 理想と現実
あれ?
あんなかっこよかったっけ〜直哉って
もたれ掛かる直哉を見て
少しドキッとした 有紀
癖のあるウェーブかかった少し長めの髪
栗色の綺麗な色をした髪で前髪下ろしている。
白いシャツを着崩して
ストライプのアンクルパンツを履いている。
話さない期間長すぎて
今更ながらめっちゃ緊張……
気づけばいつから会ってないんだっけ
そもそも久しぶり過ぎてびっくりしたくらいだもん。
直哉とは小学生の低学年の時からの幼なじみ
近所に引っ越してきた直哉は
すっごく大人しくて人見知りやさんだったなー
今じゃ考えられないけどね
寂しそうに一人で教室にいた直哉をわたしはなぜかほっとけなくって
声をかけたんだっけ。わたしも小さくて覚えてないけどね。
私自身友達たくさんなタイプではないけど
1人も知っている人が居ないってどれだけ寂しいか。
そっから自然と仲良くなって
わたしも男子と仲良くするタイプじゃなかったから
みんなに色々噂されてたけど中学生卒業まで一緒にいること多かったよね。
そっからはほとんど連絡とってなかったから
今日いきなり連絡 きて結構びっくりした笑
なんか昔からの知り合いだし幼なじみだし
必死だったから頑張らなくちゃなんて……あはは
直哉は人見知りとけたら
ほんとに優しい子で
たくさん笑わしてくれるし
いい子だったなぁ
なんか表現出来ないけど、ほわほわしてるんだよね。
結構モテてると思う、同級生たくさん好きな人いたしね。
本人は気づいてるか分からないけど。
そんな昔話を思い出しながら 有紀は改札を出て、久しぶりの直哉との対面をする。