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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


目を閉じる姫凪に
吸い寄せられる様に
キスを落とすけど

『鉄朗…』

その先に進めない
軽く合わせる唇を
不満に思ったのか
姫凪の目がパチリと開く

「うわっ!イキナリ覚醒って!
照れるからやめてクダサイ!」

慌てて笑って見せるけど

『鉄朗…何かあった?
トラブル??』

姫凪は少なからず
何かを感じ取ってるようで
話し合いをしたそうに
静かに距離を取って
俺の目を見つめる

ここで全部話して
出来レースにしてしまったら
どれだけ楽だろう。

でも…

「…なーんもないですぅ!
つーか、トラブった相手接待して
運転手付きの高級車で送る
奇特やつなんか居ないでしょうよ
姫凪は心配すんなって
てゆっか逃げんなよ
もっと、ギュッてして…」

あの人にそんな小細工が
通用するとは思えない。
あの数時間でここまで
気持ちを支配された事も
最悪の事態を想像する事も
怖くて俺は
姫凪にキツく抱き着いた
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