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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


哀川さんからの
プレッシャーに押し負けそうに
なりながらも

「俺も…姫凪を
もう泣かせるわけにはいかないんで。
申し訳ないですが
日曜、俺は行きません」

なんとか絞り出した声にも
やっぱり表情は動かず

「…それが通ると思ってるなら
君は随分と生温く育って来たんだね」

声だけグンと低くなり

「…今進めてる仕事
最後までやりたいだろう?
大切な人の幸せも
安定した生活があってこそじゃないかね?」

ポン、と肩が叩かれる

今の仕事から外される?
確かにこの人程の力があれば
それくらい簡単だろう

ただ…それくらいじゃ
俺も退けない

「プロジェクトから外されても
地道に働いたら良い事ですから
それに…」

例え地方に飛ばされても
きっと姫凪なら
付いてきてくれる
姫凪が居れば俺は…
どこで何をしてても幸せなんだ。

俺の想像が
生温かったと気付かされるのに

「君が外れるだけで済むと思うかい?」

時間がかかる事はなかった
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