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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「…はて?なにかな。
良い話じゃない、って事はないよね?」

ニコニコした顔のまま
声のトーンだけが低くなる

ゾワッと肌が逆撫でられ
嫌な予感が全身を貫いたけど
止まる選択肢はない

「…すいません。
見合いの件なんですが…
私事で申し訳ないのですが
白紙に戻していただきたいんです
実は…俺…好きな人が…」
「布施さんだったかな
綺麗な子だね
仕事も出来る有能な女性だそうじゃないか」

今度は哀川さんが俺の声を遮った

「なんで、姫凪の名前…」

「情報収集はビジネスの基本だからね
孤爪くんから君の事を聞いてから
調べさせてた
君の周りのこともね」

「じゃあ…」

姫凪の事まで調べてるのに
哀川さんの目は
俺の次の言葉を制す様に
鋭く光ってる

「うちのハナは
ひどい男に裏切られて
ずっと塞ぎ込んでてね…
見てられなかったよ
もうあんな風にさせるわけには
行かないんだ、わかるね?」
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