白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
姫凪と結ばれて
もう隠す事もなくなって
何もかも上手く行ってた俺が
「…黒尾です」
「やぁ、どうも。
哀川です。
ハナがお世話になった様で
おかげで最近は
チャント大学にも行くようになって助かってるよ」
なんでこんな所に居るかと言うと…
姫凪から
もうハナちゃんと
会ってほしくないって言われたけど
研磨に負担押し付けるわけにもいかねぇから
自分で来たからで。
それなのに
「さぁ、こっちへどうぞ?
お酒はイケるかな?
それともどこかで食事でも…?
肉と魚どちらが好みかな?
なんでもご馳走しよう
うちは跡取りが居ないから
本当にありがたいよ」
無駄にウキウキした
ハナちゃんの父親
断りづらさ爆発して…る場合じゃない。
「あの、哀川さん
今日は大切なお話があって来ました」
話し続ける哀川さんに向かって
声を上げると
ピタリと哀川さんの声が止まる