第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

珍しく強気に迫る私に
部長は話し始めた

それは

「いや…黒尾が孤爪さんの紹介で
関連会社のご令嬢と
見合い決まってるって…」

私も知ってる内容で
もう解決した事で

『あぁ…その事ですか』

ホッと胸をなでおろし

『それは聞いてましたし
解決してるので
もう大丈夫です
じゃあ、私戻りますね』

「え、あぁ…分かった」

部長を置いて会議室を後にする

「どうしたァ？
急に消えるからビックリしたじゃん」

『部長と少し話してたの
鉄朗今日は定時で上がれる？
私もこれ片したら終わりだし
一緒に帰らない？
明日予定ないでしょ？
朝はゆっくりして
昼から買い物でも行かない？』

明日は朝からオフだし
今日いっぱいイチャイチャしても
響く事はない、とか
呑気な事を考えてた頭に

「…スマン明日はチョット
予定入ったから
あ、それでも夕方前には
時間空くから迎えに行く！
朝もそこまで早くないから
晩飯は一緒に食おう
姫凪が寝るまで
一緒に居る…」

重い空気が流れ込んで来る