第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

『…あ、そうなんだ…
うん…じゃあそうしよう、か。
明日の予定って…』

頭に浮かんださっきの
部長との会話
お見合いって
本当なら明日だったよね？

「え？」

違うよね？

『…ううん！なんでもない！
明日の夜は
外食しようか！
ちょっとオシャレして！』

違うでしょ？

「お、おう！
良いな、それ！
木葉あたりに美味くて安くて
オシャレな店ないか
リサーチしてみっか」

『うん！楽しみにしてる！』

信じて待ってれば良いんだよね…？

態とらしく明るく振舞って
いつも通りに見せかけた夜は
予想以上に早く過ぎて…

『…そっか…今日は居ないんだ』

一人の朝を迎えた

【帰る前にLINEする】

書き残されたメモ

それまで連絡出来ない
して来ちゃダメって事？とか
捻くれた考えになりそうな頭を
ブンブン振って
一人の時間をどう過ごすか考える

友達とショッピング？
一人でカフェ？
…って気分でもないなー…