白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
ベットを抜け出して
リビングに向かうと
ぼんやり明かりが付いてる
『鉄朗?』
中に入って声を掛けると
「うわっ!姫凪!?
どうした!?」
ソファーから飛び降りて
慌てて駆け寄って来た
『え?いや…別に
起きたら鉄朗が居ないし
喉も乾いたから
ココかな?って…
何してたの?』
「あ、そうか…ごめん
俺も喉乾いて…
後、ちょっと考え事があってさ…」
ソワソワしながら
「座ってろよ
お茶淹れてくるから」
私から離れる鉄朗
チョット驚き過ぎじゃない?
考え事ってなんだろう…
疑問を抱えながら
鉄朗が座ってた場所に
腰を下ろすと
置きっぱなしの携帯電話
『鉄朗~』
「なにー?」
『誰かと電話してた?』
まさか…いや、違うよね?
だってもう会う事ないって
言ってたし
連絡取る意味ないもん…ね?
私の質問に一瞬焦った様に
目が泳いだ気がしたけど
次の瞬間にはいつもの鉄朗の笑顔が
戻ってた