白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
「…今日の飯なに?」
『え?えっと…』
「あ、一緒に仕上げる系?」
いや、そうでなく…
シないの?的な??
でもそんな事
私から言えるわけもなく
『ううん!出来てる!
えーーっと…そうそう!
お酒!買うの忘れた!』
適当に誤魔化す
「軽く飲んで来たから
俺は要らねぇけど
姫凪が飲みたいなら
買いに行くか?」
『…ううん、私は昨日
飲み過ぎちゃったし…
要らないかな…』
一緒に買いに行ってくれるのも
「姫凪?
待ち疲れた?」
私を気にしてくれるのも
嬉しいんだけど…
『そんなんじゃないよ
えっと…私…』
もっとイチャイチャしたい…
鉄朗に擦り寄ると
お揃いの香りが重なって
触れて欲しい気持ちが増していく
「姫凪…」
鉄朗の手が
私の髪に触れ
指が神の間を通り抜けていく
これは…そのまま
そういう流れ、だよね?
目を閉じてキスを待ってる私に
望み通り落とされる唇