白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
てっきり濁されると思ってただけに
「え?まじ?
バレても良いのか?」
取り乱して聞き返すと
『うん…仕事は続けたいけど
鉄朗と離れたくない
隠すの嫌…
私のだって…言いた、い…』
可愛い言葉を残して
姫凪の意識が遠退いて行った
「ココで寝るかね…」
メイクもそのままで
眠りに落ちた姫凪に
苦笑いしつつも
気持ちを聞けたのが嬉しかった
「…少し寝かせてから起こすか」
ソッと側を離れ
タバコを吸いにリビングに戻ると
チカチカしてる携帯電話
木兎か?研磨か?
そう思いながらディスプレイの
明かりをつけると
【研磨】
やっぱりな。
ちょうどいい、姫凪を
起こすまで惚気にでも
付き合って貰うか。
「もっしもーし
暇ですかァ?」
そんな気持ちで
出た俺を
「どう?上手くまとまった?」
見てたような口振りの研磨
まさかだけど…
「お前の計略か?」
そう考えたら
木兎の行動も納得がいく