第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

姫凪からの声に
少し手を止めるも
その後はまた
戦争が続く

「…俺らの所だけ
地獄じゃない？
他の斑…もう帰るらしいよ…」

定時を少し回った時
オイカーくんが
ギシリと椅子を鳴らして

"今日はこの辺で"感を出して来た

姫凪との約束もあるし
俺的にはその案は
大歓迎なんだけど
言うのは得策じゃあない
なんでか？

決まってんじゃん
仕事オタク×2に一蹴されるのが
目に見えてるもんよ。

「『だからなんですか？及川さん』」

ほら見たことか。

「コン詰めりゃ良いってモンじゃ
ないと思うけどな！及川さんは！」

まだブーブー言ってる
オイカーくんに
怒られろー、とか
悪い事を考えてると

『キリの良いところまで
進めないと流れが途切れますよ？
甘いモノ持ってきますから
元気出して頑張りましょ？』

姫凪の声が響いた

なんだと！？

「姫凪ちゃん
やっさしー！
及川さん惚れちゃいそう…」

なんですと！？