第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

大丈夫か？俺！
ただでさえセルフでしか
抜いてなくて
（しかもオカズは姫凪だし！）
溜まりまくってんだ
襲わない自信が
これっぽっちもねぇぞ…

こんな時…は

ポッケから取り出した携帯
繋げた先は…

〈もしもし、何？〉

「研磨！どうしよう！
姫凪と飯食う！今夜！」

無気力なアイツ。

〈は？なに？
意味分かんない
イタ電なら切るよ〉

相変わらずの無気力な声で
人の必死をイタ電扱い
そんないつも通りに
チョット気が和らいで

「いや、誘われた
その…家飯に
ふ、ふたり…切りで…
コレって期待して良いやつ、だよな？」

やっとこぼれ落ちる本題に

〈へぇ？そうなんだ？
イキナリ急展開じゃん
どうしたのさ？
見合いするんじゃなかったの？〉

研磨の鋭いツッコミが刺さる

「え？いや…それは…」

〈向こう側には返事したから
もうキャンセルは出来ないよ
浮かれる前に現実も見なよ
それも含めて話してくるんだね〉