白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
「食わしてくれんの?」
小さく開けた口に
『良い、けど!』
姫凪がフォークを運ぶ
これは上がる
カナリやばいぞ
「ん、美味い。
姫凪は?
もう食べねぇの?
食べさせたげよっか?」
こんな事しても
良かったり?
『え!?
えっと…』
「嫌ですかァ?」
『全然!』
___キタコレ!
心の中でガッツポーズをして
フォークを持ち
姫凪にも
あーん、なんてしようとした
その時
「黒尾くん!!?
やっぱり黒尾くんだ!!」
この店の空気に合わない
雰囲気ぶち壊し系な大声
「木兎!?」
お前が何でここに!?
一番チョイスしなさそうな店だろ!
ビックリして止まるフォーク
振り返った先には
相変わらず色々喧しいオーラの木兎
昨日見たよーや見なかったよーな
そんな曖昧だらけの派手なオンナ
「あれ?姫凪??
あの子は?
えーと…」
やめろ!余計なこと言うな!