第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

お互いの連れ同士が
頼んだメニューを
お互いの、連れだけと
会話しながら
腹に落として行く時間

やっぱり一緒に来なきゃ
良かったかもな。

美味いはずの飯が
凄く味気ないものにしか思えない
ハナちゃんとの会話も
頭に残るわけもなく
俺のミミは

「姫凪ちゃん交換する？」

『…大丈…』

「じゃあ、一方的にイタダキ！」

『チョット！それはズルい』

「じゃあ交換ね？
はい、アーン…」

『バカじゃないですか！？
食べれます、一人で！』

二人の会話に聞き耳を立ててる

「え～…冷たいなー
これくらいで照れるとか
ホント可愛いね、キミは」

『照れてない！
こういう事はしないで！
チャラい人は
苦手だって言ってるでしょ！』

そうだよ。
本来、姫凪は苦手だったんだ
オイカーくんみたいな
あっさりイケメンやっちゃえるタイプも

「俺はチャラくないって。
好きな子にしか
こんな事しないしね～
可愛過ぎて
チョットからかいたくなっちゃった
ごめんね
お詫びにデザートあげるから
許してよ」

キザな事をサラッと
言っちゃえるタイプも。