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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


「え?なんで分かるの?!」

やっぱりな。

「分かりやすいんだよ
あからさまに凹んだ顔しやがってさ
なに?話したいんだろ?」

俺の声に頷いたハナちゃんが

「本当に聞いてくれる?」

小さく呟いて
俺を見上げてくる

「…昨日は俺が世話ンなったからなァ
とりあえず…」

昼休み連絡する
と伝えようとした刹那

ガチャリと開いたドア

おいおーい。
タイミングどうなってんよ?

「…あ、スイマセン
お邪魔しちゃって…」

姫凪に気付いた
ハナちゃんが
ペコリと頭を下げた

上がった顔を見て

『ハナ…さん?』

姫凪の顔が強張る
なんだよ、そのリアクション

期待すんなって
言い聞かせた心が揺れるから

「え?なんで私の名前…
あの、どこかでお会いしましたか?
あ、もしかしてアナタ…」
「ハナちゃん!
ここじゃアレだから
えっと…応接室に!」

お願いだ、そんな顔すんなよ。
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