• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


なるべく声が震えない様に
しっかり目を見つめると
大きな目は
悲しみを映してる様に
見えて

「姫凪…」

叩き潰したはずなのに
芽生える期待を見透かした様に
摘み取る様に

『…心配ありがと
ごめん、お手洗い行ってくるね
ついでにコーヒー入れてくる』

姫凪は
部屋から出ていく

「…俺の馬鹿野郎。
こんくらいで揺れてどうするよ…!」

何度も深呼吸して
必死に落ち着かせる心拍数を

「黒尾さーん
お客様が見えてますけど」

「はい?」

「黒尾くん、ごめん
来ちゃった…!」

落ち着くどころか
止める勢いで現れた
ハナちゃん

「な、なんで!?」

「いや、昨日の御礼…と
ランチの約束の確認…?
後は…なんとなく
会いたくなった、から?」

なんか期待をもたせる
言い方だけども

多分…違う、よなァ?

「元カレから
なんか連絡あったとか?」

ま、こんな所だろうよ
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp