白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
情けなく掠れていく声
「アイツが安心して
アイツと進める様に
俺はもう大丈夫だって
見せないとダメなんだけどな
中々ねェ…上手く行かねぇわ
アイツを見る度に
触れる度に
他の女じゃ駄目だって
思い知らさせる…」
漏れる弱音に
"そうだね"とだけ応えた後
「ね!明日ランチ食べない!?
私最近ロクなもの食べてないからさ
何か思いっきり食べたいの
黒尾くんもさ
思いっきり食べて笑ったら
元気出ると思う!
明日会社行っても良い?
今日のお礼もしないと!」
思いもよらない
提案をして来た
「え?イヤ…オマエ…
明日?は?」
会社に来るって事は
姫凪も居るわけで
誤解され…あ…
そういう事、ね。
「吹っ切らなきゃ駄目なんでしょ?
大丈夫だって思わせたいんでしょ?
だったら…さ
私と居たら良いじゃん?
それが恋にならなくても
ハリボテでも…
その子が進む為なら…
私…も、彼氏意外は
まだ無理だけど
関わる事も嫌だって思ってたけど…
黒尾くんなら…協力したい」