白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
「あ、そうか…ごめん
俺も喉乾いて…
後、ちょっと考え事があってさ…」
別に嘘をついてるわけじゃない
わけじゃないけど
「座ってろよ
お茶淹れてくるから」
秘密がある事で
落ち着かない俺
冷蔵庫の麦茶を
自分の分と二つ用意して
戻ろうとした時
『鉄朗~』
「なにー?」
『誰かと電話してた?』
まさかの質問にドキッと跳ねる心臓
いや、なにを焦ってんだよ
別に疚しい事なんかない
『鉄朗?』
「…あぁ、チョット仕事の事で
オイカーくんとな。
なぁ、姫凪…もし、俺が…
いや、なんでもねぇ。
変な心配してねぇで
お茶飲んで一緒に寝ようぜ?」
『うん…』
日曜全てが終わって
日常に戻る
それだけだよ。
飲み干したグラスを片し
ベットに潜り込み
姫凪を抱きしめて
眠りについた
大丈夫だ。
俺らは終わらない
終わるのは向こうの
計画だけだ。
俺らの絆は
誰かの陰謀で
どうにかなるもんじゃねぇよ。
そうだろ?