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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


ふと携帯電話を見ると
着信があった事を知らせるランプ

「…え?ハナちゃん?」

確認したディスプレイには
もう掛けることも
掛かってくる事もないと思ってた
ハナちゃんの名前

ソッとベットを離れて
リビングに入り
ハナちゃんにLINEを打った

【何かあったか?】

既読はすぐ付き

【お父さんが、ごめん
黒尾くんに迷惑掛けちゃった】

絵文字も何も付いてない
涙声で再生されそうな
メッセージに思わず押した
コールボタン

〈え、なに?どうしたの?〉

慌てた声は涙に濡れてる気がした

「そっちこそ。
なんで謝ってんだよ」

ボリュームを絞りながらも
精一杯、明るく見せた声に

〈お父さんに聞いた…
抵抗したけど、聞き入れて
貰えなくて…姫凪さんと
せっかく仲直り出来たのに…
ごめんなさい…〉

余計に詰まる言葉

「…大丈夫。
俺と姫凪は…大丈夫だから」
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