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君を俺だけのものにしたい【Mr.FULLSWING】

第1章 登校


「そういえば司馬君、何聴いてるの?」
やることが無くなったらしい××さんが、俺のイヤフォンを指差して質問する。
俺は右耳のイヤフォンを外して首を横に振った。
「え?何も聴いてないの?どうして?」
なぜって、××さんの声をよく聴いていたいから。
なんて伝えられるはずも無くて。
困った笑みで誤摩化していたら、「まぁいっか。」って言ってくれた。
深追いしてこない××さんのそんなところが居心地よくて、好き。

外したイヤフォンをそのまま××さんの前に差し出す。
「・・・えーっと。」
俺が右耳を指差すと、「あぁ。」と短く声を上げてそれを受け取った。
「聴かせてくれるの?」
頷くと、嬉しそうな××さんの顔。
「ありがとう。」
××さんが右耳にイヤフォンを装着したら、自然と2人の距離が近くなった。
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