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【DB未来トラ】想い

第10章 エピローグ




 いつ、また逢えなくなってしまうんだろう……。


 と、


 ふわり……再びトランクスが優しく抱きしめてくれた。


「トランクス……」

「大丈夫。何度だって逢える。こうやって、また逢えたんだから」


 耳元で囁かれる優しい声。


 不思議……。


 すごく安心する。


 ユメは目を閉じて、自分もトランクスの背中に腕を回した。



 ……なんでだろう。

 トランクスの腕の中では、どんな不安も消えてしまう。



「大丈夫。ふたりの想いが繋がっていれば、必ず……」

「……うん」


 ユメは腕に力を込めて頷く。


「でも……今日は帰らないで」


 トランクスが言う。


「え?」


 顔を上げると、トランクスの真剣な顔があった。


「今日は絶対に帰したくない。今日は……ずっとオレのそばにいて」


 言いながら、抱きしめられた腕に力が加わる。


 ドキドキと胸が鳴る。でも、それはとても心地良くて……。



 ユメは小さく頷いた。



「うん……私もトランクスのそばにいたい」



 顔を赤くして、ぎゅっと強くトランクスの胸に顔を埋める。

 だが、その時トランクスの腕がゆっくり離れた。

 急に離れた温もりを不思議に思い、ユメは顔を上げる。

 トランクスが優しく微笑んでいた。


「ユメ、好きです」


 ユメの頬に優しく手を触れ、言うトランクス。


「愛しています」


「私も……」


 ……愛しています……。


 ゆっくりと近付いてくるトランクスの瞳。


 ユメは静かに目を閉じる。



 ……そして、ふたりは口づけを交わした。



 それは、二人の始まりのキス。



 ……大丈夫。


 二人の想いが繋がっていれば、また逢える。


 きっと、幸せな未来が待っている。



 二人の想いが、繋がっていれば……きっと。



 ……これから、ずっと……。






 END.


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