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Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第5章  あい・らぶ・ゆー!《鎌先 靖志》



おまけの1コマ


【NO side】


蒼井が苦しくなったのか、ドンドンと鎌先の胸を叩いた。慌てて鎌先が放すと、蒼井ばぷくぅと頬を膨らませた。

『苦しいんですけど…』

「素直じゃないなぁ、まったくもう!」

再び想いが通じたことが余程嬉しいのか、鎌先はスキップでもしそうだ。そんな鎌先を冷たい目で見ながら、蒼井は部室に向かった。

ドアノブに手を掛けたところで、ふと中が騒がしいことに気が付いた。そろりと開けて2人が中を窺うと、軽い口喧嘩だった。

「やっぱり、抱き合ってますよ!」

「二口、バレるって!」

「ちょっとくらい良いだろ!大体にして、あんな所で堂々とイチャコラする方が悪いんスよ!何抱き合ってんスか!?」

『ふぅん、二口。見てたの』

「「「「ウゲッ!?」」」」

「………!?」(オロオロ)

4人と若干1人の背中を、冷や汗が伝う。蒼井の声は怒鳴ってはいないものの、恐ろしいほどに凍てついていた。

「いや、これはぁ、そのっスね…」

なんとか弁解しようとするが、蒼井は情けの欠片も無く、冷酷に言い放った。

『二口、筋トレ5倍。外周10週ね?』

「………っス」

反論を許さない語気に、二口はヨロヨロと部室から旅立って行った。地獄へ。

『さ、みんなは部活しよっか!いやぁ中断させちゃってゴメンね~。てか片付けはもう良いよね。よし、じゃあ体育館行こー!』

元気ハツラツに言う蒼井。この時、その場に居合わせた男子バレー部員全員が思った。

"鎌先と蒼井をからかうのは自殺行為"

その翌日から、二口の素行がすこぉしだけ良くなったとか、ならなかったとか。




               今度こそEND.
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