Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第19章 ☆ドキドキデート《赤葦 京治》
怒れる木兎の第一声。
「お前ら、俺の知らないいつの間にそんな仲になったんだよ!」
『木兎に言う義理なんてないでしょ!?』
「俺とお前の仲だろ!?」
『どんな仲よただのクラスメイトでしょ!』
「2人とも、落ち着いてください」
「赤葦は黙ってろ!」
『はぁい、京治君』
またしても、シーン。それから怒鳴り声。
「何ハート付けてんだよ!」
『良いでしょ、付き合ってんだから!』
「目障りだっつーの!」
『傷心中だもんねー。あーカワイソ』
「あのなぁ、傷口に砂糖ぬるなよ!」
『砂糖!?塩でしょ!?』
「白いからどっちでもいーの!」
『ほんっと日本語に弱いよね、木兎って』
「日本語に強いも弱いもありませーん」
『日本語能力が無いって言ってんの!あんたってば、理解力まで皆無なの!?』
何だとこの、やーいバーカ、黙れブース、ふざけんなしょぼくれ野郎、ほざくなちーび、何よ脳筋どアホ、とまあこんな具合に。
かくして、2人の間で終わりそうに無い口論の火蓋が切られたのだった。
さてさて、その一方で、木葉がニヤニヤしながら赤葦に話し掛けた。
「ある意味では木兎ってハリポタの"例のあの人"よりこえーな」
「それは俺も同感です」
「で、赤葦は彼女サン止めなくていーの?」
「良いんです。後でお仕置きするんで」
「くぅ、見せ付けやがってコンニャロ!」
「いった、痛いです…」
バッシバッシと叩く木葉。痛がる赤葦は、どことなく楽しそうだ。大方、蒼井へのお仕置きでも考えているのだろうが。
痴話喧嘩、というか最早ただの口喧嘩を繰り広げる木兎と蒼井。いじる木葉といじられる赤葦。それを傍観する各部員。
それを見る女子マネ2人の感想は。
「これは…」
「なんというか…」
「「カオスだね」」
はい、その通りです。例の通り、梟谷高校バレー部は今日も賑やかです。
今度こそハッピーEND?