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君だけに届ける【VOICE】

第2章 やっと一歩


下野さんに演技について、いろいろと教えてもらった。

「もうそろそろ休憩終わるかな」

そういえば、次は葵が瞬に告白するシーンだったはず。


アフレコをするには、相手の声優さんの空いている時間との調整が必要だから、基本、物語が進む順に声をとらない。

だから、シーンを分けて、少しずつ声をとっていく。


『そういえば、遅いですね。瞬役の声優さん』

名前は確か······。


わたしの様子を悟ってか、下野さんが教えてくれた。

「梶くんだよ。梶裕貴」

梶裕貴さん。

名前は聞いたことがある。
多分、声も。

でも、顔は知らない。



どんな人だろ·····?
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