第2章 ヘリオトロープの恋

急にくちゅくちゅと濡れた音が響き出した。
気持ち良い、なんて言葉では足りない快感に頭が真っ白になる。
ひたすら強い快感に耐える。

「…もう、入れても平気か？」

激しい快感の向こうからリヴァイさんの声が聞こえて、必死に頷く。
目の前がチカチカして、全身がこわばっている。

「痛かったら言え」

指を引き抜いてもっと熱くて大きな物が押し当てられた。
先ほどとは比にならない圧迫感と痛みに、声も出ない。

「──────────ッ!!」
「…っく……」

ゆっくり、ゆっくり押し入ってきたモノにまるで全身を貫かれているような感覚になる。

根元まで入ってしまうとちょうど先ほど指が触れていた位置に引っ掛かる形になった。
リヴァイさんが少しでも動くと腰が溶け落ちてしまうのではないかと思うほどの快感が襲ってくる。