• テキストサイズ

【マギ*】 暁の月桂

第27章 緋色の夢 〔Ⅻ〕


── あのバカ鳥どものせいだ……。

無数の白ルフと、そこにいた真っ白な巨鳥を思い出してムカついた。

あいつらに見せられた、片翼の生えたハイリアの姿が何度も脳裏をよぎるせいで、腕の中にハイリアはいるのに、胸の奥がざわついて騒がしい。

── 離れていくんじゃねーぞ、おまえは……。

腕に抱えるハイリアを強く引き寄せて、固く目を閉じた。

簡単に飛んで行ってしまいそうだった、こいつの姿を忘れるように。
















/ 677ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp