第25章 緋色の夢 〔Ⅹ〕
「じゅだるぅ……、やぁあっ……っはぁん……! 」
「そうやっておまえは、俺を感じてろ。俺以外、何も考えられなくしてやるよ」
甘いはずの言葉に涙が溢れ出た。
こんなひどいことをされているのに、身体はジュダルを求めている。
酔わされた甘い感覚に溺れそうで逃げ出したいのに、それでも彼が欲しくてたまらなくて、思考がぐちゃぐちゃだ。
飛び上がるような熱い激流が迫るのを感じて、強すぎるその波に身体が小刻みに震え出していた。
「ああっ、やぁあっ……、イっちゃぁあ……! 」
絶頂の果てに迎えさせられた深い快楽の再来は、強すぎて一瞬で頭がショートした。
脳天まで突き抜けた快感に、ビクンビクンと身体が跳ねてジュダルに倒れ込む。
ぼやけた意識の中で、独占欲の強い言葉を吐き、尚も深い快感に溺れさせてくるジュダルに酔わされて、大きく喘ぎ鳴いた気がする。
熱く溶けた身体の中で果てたジュダルの白濁した液が、肌を伝い落ちるのを感じながら、ハイリアは何度目かになる快楽の渦に身を投じて、真っ暗な闇に埋もれていった。