第25章 緋色の夢 〔Ⅹ〕
深く突き抜けた甘い感覚で、火でもついたかのように身体が熱く火照った。
けれど、息を乱す身体の熱は、まだとれない。
やめられないジュダルの律動に、絶頂を迎えた身体がビクンと震えて跳ね上がった。
「ふぁああっ……だめッ……! こわれちゃ……、アアッ! 」
強すぎるその快楽から逃げ出したくて、腰が浮き立つようによじれた。
それでも続けられる甘美な刺激に、ぶるりと身体が震え、高い声で喘ぎ乱れる。
「いい声だぜ、ハイリア。もっと聞かせろ」
「もぉ、だめぇえ! じゅだるっ……っあぁん! 」
「ダメじゃねーだろ。おまえ、俺のこと離さねーぜ? もっと欲しいんだろ! 」
「ちがっ……やめぇえ……! ひぃああっ……! 」
彼のもので激しく突かれて、ぞくぞくと昇り上がるような感覚が、何度も身体を突き抜けていく。
ビクン、ビクンと身体が勝手に跳ねて、腰がガクガクと震えあがっていた。
淡い赤に色づいた身体のすべてが、ジュダルに過敏に反応する。
強すぎる快楽の波に頬を伝った涙の感触さえ、弱い愛撫に感じてゾクリとした。
自分の身体じゃないみたいだ。
強すぎる快感に溺れて、本当に死んでしまいそう。
「アァっ……またぁ……ぁああ……! 」
しくしくと近づいてくる熱い波を感じ始めて、奥がヒクヒクと疼いていた。
堪えることができなそうな、その激流が恐い。
逃げようとしても、深まっていく甘い感覚に呑み込まれてしまいそうだ。
また、絶頂を迎えさせられてしまうのだろうか。
こんな彼の姿も見えない恰好で。
「じゅだるぅ……んっ、おねがいっ……、っふ……もぉ、いやなのぉ……! 」
「何が嫌だって? 物欲しそうな顔しやがって、もっとくれってか? 」
ぐんっと奥まで突かれて、深すぎるその快感に身震いした。
「ひぁあっ! ちがっ……、アん……やぁあっ……! 」
ジュダルの甘い刺激に酔わされて、ビクビクと身体が跳ね上がり、言葉が乱れて喘ぎ声に変わってしまう。
溺れるような熱い感覚に呑まれそうになりながら、甘い声を響かせてもだえていると、不意に律動を止めたジュダルが背中に覆い被さってきた。