第25章 緋色の夢 〔Ⅹ〕
「へぇ~、まだ抵抗するのかよ。こんなに濡らして……? 」
苛立ったその声と共に、秘所に彼の指が押し込まれて身震いした。
くちゅくちゅと中をかき回されて、身体が跳ねる。
「はぁあっん……! あ、ぁあっ……、いやぁあ……っ! 」
自分の意志とは無関係に、浮き立つように腰がよじれていた。
身体が熱く火照り、昇り上がる感覚に息が上がる。
チカチカする視界に呑み込まれそうになって、思わず叫んだ。
「やあっ、だめぇえ……、じゅだるっ! 」
絶頂を迎えそうになったその瞬間、彼の指が引き抜かれて刺激が急に止まった。
むずがゆいような疼きが奥に残って、熱く潤んだ花園がヒクついて苦しい。
乱れた熱い吐息が漏れ出していた。
「つらいだろ? 」
愛液に濡れた指を舐めとって、ジュダルが笑っていた。
「どうしてほしい? 」
意地悪な赤い眼差しが楽しんでいる。
自分から彼を望むまで、決して許してはくれないのだとわかった。
ひどい仕打ちに、涙がこぼれ落ちていった。
「黙ってたらわかんねーだろ? どうなんだ、よっ! 」
秘所の蕾を指で押しつぶされて、艶めいた鳴き声を上げた。
刺激はすぐにやめられたのに、身体が熱く疼いてる。
望まないのに秘所の花園はヒクヒクとして花を開き、甘い蜜を淫らに垂らしながら、そこへ入るものを早くと求めていた。
強い官能的な感覚に酔わされて、身体がおかしい。
屈したくなんかないのに、身体はジュダルを欲していて、どうしたら一番、楽なのかを考えてしまう。
赤い瞳は「求めろ」と甘美に腕を伸ばす。
惑わせてくるその眼差しに、思考が麻痺しているようだった。