• テキストサイズ

【マギ*】 暁の月桂

第25章 緋色の夢 〔Ⅹ〕


「嫌だって言うわりに、膝の方までおまえの愛液つたってきてるぜ。痛みで感じてるんじゃねーの? 」

ジュダルに耳元でささやかれ、ぞくりとする。

何度か首を横に振ると、冷ややかな赤い眼差しに見下ろされた。

こちらを見た彼の眼差しには、まだ怒りが宿っている。

いつまでも許してくれそうにない、その眼差しが恐くて涙がボロボロとこぼれ落ちた。

「泣けばすむとでも思ってんのか? 」

黒いルフを湧き上がらせたジュダルの姿に、ハイリアは身体をカタカタと震わせた。

「ごめんなさいっ……、だから、ジュダル……、もう……! 」

「そ、じゃー、もう一回な」

当然のようにそう言われて絶望する。

再び寝台に押し倒されて、腹部を伝い下がっていく彼の姿が見えた。

ぬめりのある感触が肌を這い、身が悶えて震え出す。

「やめぇ……、お願い……! 」

ぞくぞくとする、痺れていくような熱い感覚に、喘ぎ鳴いた。

繰り返される快楽と苦痛の波が苦しい。

望まないのに息が乱れ、ビクンと身体が跳ねてしまう。

じらすように敏感な場所にたどり着いた彼に、腰を支えもたれて蜜が溢れ出ている秘所を舐められた。

「あぁん……、はっ……あ、んぅ……やぁあ! 」

強い刺激に、身体がガクガクと震えだす。

激しい快楽の嵐に、淫らに腰がよじれていた。

やめさせようと腕を伸ばしても、縛られた手首をジュダルに掴まれて防がれる。

「お願い、じゅだる……っあん……ふぅっ、もぉ……やっ……! 」

止まらない快楽の波に、ビクン、ビクンと身体が何度も跳びはねた。

水音をたてるジュダルに吸い付かれ、その音と振動に身体が震えあがる。

熱い感覚に呑まれて意識が飛びそうだ。

泣き叫ぶように高い嬌声を上げていた。
/ 677ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp