第25章 緋色の夢 〔Ⅹ〕
「嫌だって言うわりに、膝の方までおまえの愛液つたってきてるぜ。痛みで感じてるんじゃねーの? 」
ジュダルに耳元でささやかれ、ぞくりとする。
何度か首を横に振ると、冷ややかな赤い眼差しに見下ろされた。
こちらを見た彼の眼差しには、まだ怒りが宿っている。
いつまでも許してくれそうにない、その眼差しが恐くて涙がボロボロとこぼれ落ちた。
「泣けばすむとでも思ってんのか? 」
黒いルフを湧き上がらせたジュダルの姿に、ハイリアは身体をカタカタと震わせた。
「ごめんなさいっ……、だから、ジュダル……、もう……! 」
「そ、じゃー、もう一回な」
当然のようにそう言われて絶望する。
再び寝台に押し倒されて、腹部を伝い下がっていく彼の姿が見えた。
ぬめりのある感触が肌を這い、身が悶えて震え出す。
「やめぇ……、お願い……! 」
ぞくぞくとする、痺れていくような熱い感覚に、喘ぎ鳴いた。
繰り返される快楽と苦痛の波が苦しい。
望まないのに息が乱れ、ビクンと身体が跳ねてしまう。
じらすように敏感な場所にたどり着いた彼に、腰を支えもたれて蜜が溢れ出ている秘所を舐められた。
「あぁん……、はっ……あ、んぅ……やぁあ! 」
強い刺激に、身体がガクガクと震えだす。
激しい快楽の嵐に、淫らに腰がよじれていた。
やめさせようと腕を伸ばしても、縛られた手首をジュダルに掴まれて防がれる。
「お願い、じゅだる……っあん……ふぅっ、もぉ……やっ……! 」
止まらない快楽の波に、ビクン、ビクンと身体が何度も跳びはねた。
水音をたてるジュダルに吸い付かれ、その音と振動に身体が震えあがる。
熱い感覚に呑まれて意識が飛びそうだ。
泣き叫ぶように高い嬌声を上げていた。