第2章 出会い
?「ふっ、ふはははは!」
突如聞こえた、私以外の声。
それは女の人の声で、
?「お前は力が欲しいのか?」
力強く悲しい声だった。
まさか、噂の...?
怖い...けど、聞かれてるし答えた方がいいよね?
私「っ、そうです...。」
?「私はお前に力を与えられる。」
力を...?
私が欲しいものを...?
私「貴方は何?」
涙はいつの間にか止まっていた。
?「私はイノセンス。お前は神の使徒となれる者。」
私「イノセンス?神の使徒?」
イ「いずれ、分かる。」
私「...。」
イ「力が欲しければ私を受け入れろ。」
私「...わかった。」
俯いていた顔を上げたら、目の前には輝くなにかが浮いていた。
イ「ふっ、お前の瞳は力強いな。」
私は無意識に手を出した。
イノセンスはそっとその上に来て、私の身体へと染み込んでいった。
どこか懐かしい感覚と共に、息苦しさと身体が熱くなる感じがした。