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My home【D.gray-man】

第2章 出会い


なにかわからないものが身体を巡る。

それを抑え込もうと必死になる。

イ(大丈夫だ、力を抜け。)

頭に直接響く様な声にふっと力が抜けた。

息苦しさも熱さも無くなり、いつの間にか閉じていた目を開けた。

出していた手を見れば十字が刻まれていた。

私「っ!なに、これ...。」

イ(私だ。)

私「また、頭に...」

イ(わざわざ声に出さなくても、心で伝えたい事を言えば大丈夫だ。)

私(えっ、こんな感じ?)

イ(そうだ。)

私(ねぇ、これからどうしよう。)

イ(なぜだ?)

私(私は力を手に入れた。だから、この力を私が敵だと思う人に使ってもいいかダメかって感じ。)

イ(そんなことか。私は"お前"の味方だ。だから、お前がこの力を誰に使おうが私はお前を見捨てない。)

私(...イノセンス。)

イ(にしても、毎回イノセンスと呼ばれるのは嫌だな。私の名はシャイニング・ゴッドだ。)

私(シャイニング・ゴッド...)

イ(そうだ。)

私(よろしくね、シャイン。)

シャ(こちらこそ。)

私はそっと笑った。

シャインがサラッと言ってくれた、私の味方という言葉。

それは今、1人に近い状態の私にはとても嬉しい言葉だった。

私は嬉し涙を流した。

自分がもう、1人じゃなくなったこと。

シャインといれることを。

この力で自身を守ることを。

両手の手のひらにできた十字を合わせ昔、母が教えてくれた祈りの歌を歌う。



〜 そして坊やは眠りについた

息衝く灰の中の炎

ひとつ ふたつと

浮かぶ膨らみ愛しい横顔

大地に垂るる幾千の夢 夢

銀の瞳のゆらぐ夜に

生まれおちた輝くおまえ

幾億の年月がいくつ

祈りを土に還しても

ワタシは祈り続ける

どうかこの子に愛を

つないだ手にキスを 〜
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