第2章 出会い
お前なんか消えちゃえよ!
いつも偉そうなのに今は弱いねww
確かに〜、うけるんですけど〜
ほら、気持ち悪い髪があるよ
紅とかほんとに人間?
えー、化け物だろ!
だよね☆
次々に私へと降り注ぐ言葉の数々。
これはいつものことだけど、もう辛かった。
私「も、もぅやめて...くだ、さ、い。」
やめてと言った瞬間、私も傷付ける言葉を吐いていた人達が一斉にこっちを見た。
全て、人間に向けるものとは思えない目だった。
カタカタ
身体が震える。
俯いていると誰かが近づいてきた。
その人は私を虐めるリーダーの様な人。
なにをされるのかと構えていたら、鳩尾を蹴られた。
私「っ...、げほっげほっ!」
女「やめるわけないじゃん。馬鹿じゃないの?」
ケラケラと笑うその人につられ、周りも笑い出す。
男「早く、出てけよ。化け物さんよぉ。」
そうそう、早く出てけって。
触りたくないの、化け物が移るでしょ。
口々に吐かれるのはまた私を闇へと落としていく。
私は痛む身体に鞭を打ち、教室から出る。
鳩尾を蹴られたからか、吐き気がする。
けど、私は立ち止まれない。
立ち止まったら、また同じだから。
身体に鞭を打ち続け来たのは校舎裏。
ここには女の声が聞こえるっていう噂があるから、滅多に人は来ない。
校舎に寄り掛かり、吐き気を抑える。
抑えながら、涙は溢れてく。
それは私の心の思いも同じように...
私「私がなにをしたの?私のなにがダメなの?なにが違うの?同じ人間なのに...。髪が紅くちゃダメなのっ!」
私の悲痛な声が響く。
それでも、止まらなくて
私「いくらお兄ちゃんの前でしっかりしたって、ここでダメなら意味がないじゃない!どうして私には力がないの?」
.........力が欲しい.........