第9章 アレンと臨界点

私｢...アレンは死なせない。私の仲間をこれ以上傷付けるなー！｣

シャ(力が欲しいか？)

ロ(更なる力が、人を助ける力を。)

私｢欲しい！仲間を守る絶対の力が！！！｣

シャ・ロ(なら、受け取れ。)

紅｢臨界点同時突破！｣

シュワァ

周りの蝶が溶けるように消えてゆく。

私｢アレンッ...っー！｣

ティ｢............よい夢を、少年。｣

アレンの上に散らばるトランプ。

ぴくりとも動かないアレン。

私はなにが起きたかを察した。

私｢よくも...。よくも仲間をっ！｣

感情の高ぶりが抑えられない。

その勢いのままティキへと殴りかかる。

ティ｢紅里...｣

私｢ノアの分際で私の名を呼ぶな！｣

ティ｢おっと、こりゃ勝てねーや。｣

いきなり視界からティキ兄が消えた。