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【マフィア松】狂った世界に君がいた

第13章 私


ほのかside

一松さんからのかるいおしかりを受けてわたしはションボリしていた。

あぁ、今まで自分は完璧だと思ってたのに、
全然出来ないこと、あるんだなぁ。

そう思いながらモールの窓を見るとすっかり外は暗くなっていた。

やっぱり私は日の光の表側ではなく、漆黒の闇の裏側の世界の住人なんだろうか。
止まらない涙を拭おうとすると私の前にスッと何かが差し出された。


ハンカチ…
こんな時にこんな優しいことしてくれるのは誰だろう。

持ち主を確認すべく顔を上げるとそこには
私たち東郷ファミリーのボスがいた。
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