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[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第33章 禁煙します/ジン


「そういえばどうして禁煙しようと思ったんですかい?」
ジンの一服を引金に、ウォッカも煙を燻らせる。
ちなみに私はまだ、吸っていない。

「この前病院の運動会があったのよね。
それに私も参加したんだけど、もう全然体がついていかなくって。でね、周り見るとバテてるのってみんな喫煙者だったんだよね。だからやっぱり煙草は止めようかなって。」

「フン、本当に煙草だけの話か疑問だがな。」
ワイングラスを傾けながら、ジンは鼻で笑った。左手の煙草は既に3本目。それも半分ほどの長さになっている。

「そりゃ、最近ジムサボってたとかちょっと太ったとか歳とったとかあるけど…。」
そらみろ、と再び笑われる。
ちらりとその横を見ると、ウォッカまで笑いを噛み殺していた。

「でも!煙草が体に悪いのは本当だし!体力もつけるけど煙草もやめるよ!」
「ホォーそれじゃ賭けるか?もし3ヶ月1本も吸わなかったら、そうだな…この間リニューアルしたベルツリーホテルのディナーを奢ってやるよ。」
「言ったね?私、元々ヘビースモーカーじゃないんだから楽勝よ。」

せいぜい頑張れよ、とジンは短くなった煙草を押し潰すと4本目に火をつけた。




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