• テキストサイズ

[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第32章 (番外編)初詣


(初詣)

インターホンの音で目が覚めた。
ソファで寝てしまっていたらしい。新年早々私は何をやっているんだか。
ジンが掛けてくれたのだろう、体を起こすと毛布が床に滑り落ちた。
ほんのりと煙草の香りのする部屋を見回したが、彼の姿は既にない。

再びインターホンが鳴る。
慌てて玄関に走った。



「「「あけましておめでとうございます!!」」」
急いで玄関ドアを開けるとそこには少年探偵団の面々。

「さくらさん、今年もよろしくね。」
「それにしても、少し無用心すぎるんじゃない?」
3人の後ろからはコナンくんと哀ちゃんも顔を出す。

既視感を覚えるこの光景に思わずこめかみを押さえた。
確か2ヶ月ほど前にも似たようなことがあったはずだ。
インターホンを確認する癖をつけようと誓ったばかりだったと言うのに。

「さくらお姉さん?どうしたの?」
俯く私の顔を歩美ちゃんが覗き込む。
「今起きたところなのよ、きっと。右側の髪だけ癖がついてるでしょ?多分ソファで寝ちゃってたのね。」
呆れたように哀ちゃんが私の右側を指差した。
全くもって図星を突かれて何も言い返すことができない。

「ちゃんと布団で寝ないと風邪ひくぜ。俺よくコタツで寝て母ちゃんに怒られてるもんよー。」
「あはは、そうだね。気をつけるよ…。」
/ 239ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp