第1章 Sunflower【澤村大地】
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練習が終わったあと、私と潔子は今日の練習メニューとその成果をノートにまとめ、空になったドリンクのボトルを回収して回った。手を動かしながら、横目で大地の姿を追う。
筋肉の付いた太い腕。
ガッシリとした胸板。
手の甲に浮き出た血管の筋。
目に飛び込んでくるたび、
私は呼吸が止まるかと思うくらい
ドキドキしてしまう。
大地は、どれだけ私のことを
見てくれているんだろう?
その時、締め切っていた扉を開けた菅原が、空を見上げて言った。
「あちゃー、やっぱ降ってきたか…!」
見ると、雨が激しく地面を叩いていた。練習中はボールが外に飛び出さないよう締め切ってしまうから、雨に気づかなかったらしい。
大地が言った。
「そういや、今夜は降るって言ってたもんなぁ…」
「どーしよ…私、傘忘れてきちゃった…」
「え、マジか」
うーん、と唸ったあと、私を見つめて言う。
「途中まで送ってくか?どうせ方向一緒だろ?」
「えっ、いいの?」
「仕方ないだろ。大会前に風邪ひかれても困るしな。途中どっかで傘買えば何とかなるだろ」
「あ、ありがと…!」