• テキストサイズ

短編集【ハイキュー】

第2章 Last smile【月島蛍】


人に期待なんてしない方がいいと思ってた。
誰かに期待されるのも嫌だった。

だけど、

もしかしたら、みなみといる時、
僕は心のドコかで
望んでいたのかもしれない。

僕が君にとって、他とは違う
『特別な存在』なんじゃないかって。

否定されるのが怖くて、
自分の気持ちを認めるのも怖くて、
結局いつも聞かなかった。
聞くつもりもなかった。

僕は気付かないふりをして、
自分のココロに蓋をし続けた。

毎朝、扉を開けると君が待っていて。
僕と目が合うと笑顔になって。
特に自分からは口を開かない僕に、
君が一方的に話しかけて…。

そんな日がこの先も続くんだと思ってた。
それでいいと思ってた。

だけど、変わらないものなんて無いんだと
あの日僕は思い知ったんだ。
そんなの分かってたはずなのに。


そのうち、君は僕の前から

いなくなったんだ。




/ 24ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp