Everlasting Lovers *ディアラバ*
第9章 新たな協力者
「 出席しただけじゃ 単位はもらえないんだよ?」
「 は? 」
怪訝そうにシュウが私を見た。
「 出席して、真面目に授業受けて、テストで素晴らしい成績をとって はじめて留年が回避されるの。」
口から出まかせだけど、このくらい脅しといた方がいい。
「 あーあー、この調子じゃ シュウまた留年か… 来年はシュウと同学年か。 あっ もしかしたら次も留年して 後輩になるかも!」
「 おい 待て。」
「 まあ仮に今年も留年したとして 2年連続なんてことになったら、カールハインツさん怒るだろうな〜〜 北極も活火山も生ぬるいよね。それよりひどいところに…」
「 課題、返せ。自分でやる。」
こころなしか青ざめたシュウが焦って私に言う。
焦ったシュウなんて珍しくて、つい意地悪を言いたくなる。
「 返せ? あんなに偉そうに 私にやれって言ったくせに、今更?どうしようかな〜〜?」
「 …返してくれ、頼む。」
思った以上に堪えてるシュウを見て、罪悪感が湧く。
「 … ごめん、言いすぎた。」
「 本当だ。大体そんなことなら、最初から引き受けなきゃいいだろ。」
「 そうだけど…」
「 けど?」
思えば、シュウと一緒にいれることに浮かれて なんでも言われるがままの私もいけなかった。
「 なんでもない! 学校では もうシュウの世話はやかないからね。私も結構、自分ので精一杯だし、、」
「 ああ。」
「 でも 家帰ったら、一緒に勉強しようよ!毎日!」
バツが悪そうだったシュウが一気に嫌そうな顔をする。
「 正気か?」
「 うん、楽しいよ! 2人なら きっと。」
次の日から、家に帰った後 私の部屋で勉強するようになった。シュウはやればできるらしい。涼しい顔の彼に少しムカついて、ときめいた。