Everlasting Lovers *ディアラバ*
第9章 新たな協力者
シュウさんが驚いたように私を見つめる。
「 兄を探してる?エドガーは死んだんじゃないのか…?」
「 探しても 遺体は見つからなかったんです。だから ずっと行方不明扱いでした。でも、私は死んだんだと思ってた。」
「 じゃあ なんで… 」
「シュウさん、知りませんか? 最近、あの火事で行方不明になった少年がスラム街で見つかったんです。だから もしかしたら兄もそうなんじゃないかって。どこかで生きてるんじゃないかった…」
彼は 考え込むように俯いた。
「 それで、エドガーを探してるのか…」
そして 彼はこう言った。
「 俺も探す。あいつを… エドガーを。」
「 で、どうやって探すんだ?」
イヤホンを外しながら 私に尋ねる。
「スラム街を中心に探そうかと… いろいろ聞き込みしたりして。」
シュウさんが眉をひそめる。
「 スラム街か… 面倒だな。厄介な連中が多そうだ…」
「 それなら大丈夫ですよ。スバルくんも手伝ってくれると思います。」
「 …… スバルが?」
「 はい。私、スバルくんのお母さんと以前から知り合いで 私を手助けすること スバルくんに頼んでくれたらしいんです。」
「 あんた …… 何者だよ…」
ははっ 確かに… カールハインツさんの最愛の妻と名高いクリスタさんに直に会える人は数少ない。
「 実は、ヴァンパイアハンターなんです。それでカールハインツさんとも知り合いました。」
「 …なるほどな。」
なんか、、
「 反応、薄くないですか?」
「エドガーから両親がハンターって聞いたことあるからな、お前がなっててもおかしくない。それにどーでもいい。」
あっ 左様ですか… 少し驚くのを期待してたんだけど。
「 … だから たぶんスバルくんも手伝ってくれるはずです。」
「 スバルに手伝わせるまでもないだろ。いざとなったらお前が俺を守れ。」
はー?
「 か弱い女子にそんなこと頼みます?」
「 誰がか弱いだ。アヤト吹っ飛ばしといて。バケモンだろ、あんた。」
吸血鬼に言われたくないっつーの。